2016年6月14日火曜日

Gus Wagner


今回ご紹介するのは

前回紹介したSamuel O'Reilly

並ぶアメリカでもっとも古い彫師の1人、

 ガス・ワグナーです!

Gus Wagner(1872-1941)

1897年からの4年間、

彼は貨物船の船員として働きます。

その間世界各地を周り、

ボルネオで伝統的な手彫りを

習ったのがルーツだそうです。

1901年までには既に

246個のタトゥーを入れていたそう。

そしてアメリカに戻って旅する彫師、

サーカスのパフォーマーとして

活躍します!

1904年、結婚。

彼女もGusに教えてもらい、

アメリカでは初の

女性彫師として知られています。

Maud Wagner(1877-1961)

身体に入ってるタトゥーはもちろん

すべてGusによるものです。(手彫り!)

この写真は1900年代のものですが、

最近の写真再生技術はすごいですね。

そしてさらに娘のLovettaも

彫師であり、サーカスパフォーマーでした。

(母Maudの写真を持つLovetta、1993年)

驚いたのは彼女、彫師なのにタトゥーが

ひとつも見当たりません!

(Gus,Maud,Lovetta,タトゥーエリート一家です。)

前回でも書きましたが、

1890年代にSamuel O'Reillyによって

タトゥーマシンが開発され

主流になりましたが、

Gusは手彫りにこだわり続けていたそうです!

(Maudに手彫りをするGus)

”アメリカでもっとも多く芸術的なタトゥーを持つ男”

”世界を旅する刺青男”

”手彫りのワールドチャンピオン”

などなど数々の異名を持っていました。

そんな彼の最後は

なんと雷に打たれて亡くなったそうです。

最後までエキセントリック!

Tattoo flash by Gus Wagner